今回は、ユダヤの商法で「ここは自分にも役に立つ!』と思った3つをご紹介したいと思います。ちなみに藤田田(デン)さんは、「日本マクドナルド」や「日本トイザらス」の創業者であり、ソフトバンクの孫正義さんなどにも影響を与えた方です。
①78対22の宇宙法則
②第一の商品は“女”、第二の商品は“口”、とっておきの商品は“通貨”
③契約は必ず守れ
ちなみに、私が今まで購入した「一冊」の価格で言えば、一番高価な書籍になります。当時は690円ですが、現在は絶版のためAmazonでは20,000円〜25,000円で売られています。
①78対22の宇宙法則
この本の1ページ目に書いているのが、この内容です。「パレートの法則」や「8対2の法則」「働きアリ」など多くの言い方がありますが、とどのつまり「78対22の宇宙法則」が出発点であることがわかりやすね。
具体例
・人間の体:78%が水 、22%がそれ以外
・空気 :78%が窒素、22%が酸素
・地球 :78%が海 、22%が陸地
・金融 :78%が「貸したい人」、22%が「借りたい人」
実際、藤田さんがこの法則を用いて行った内容は、“ダイヤモンド販売”であり、非常に多くの金儲けに繋がっている。『”金持ち”から儲けさせてもらう。』、『毎年、税務署が年収1千万円以上の人の氏名を公表するが、私はこのクラスの人々が、会社のお得意さんであると考えている。』と述べている点も、実際に行動している人間がいうセリフだと感じますね。
・人口(人数):78%が「一般大衆」、22%が「お金持ち」
・お金(金額):78%が「お金持ち」、22%が「一般大衆」
つまり、人数が少ないがお金を持っている「お金持ち」を狙うことが、ユダヤの商法に則った経営手法であると言える。
②第一の商品は“女”、第二の商品は“口”、とっておきの商品は“通貨”
これは聞くと非常に納得する内容です。ユダヤの商法にとっては、商品は2つのみ(+あと一つ)と述べており、普遍的な内容です。つまり
「第一の商品は“女”」:「女性をターゲットにした商品」
「第二の商品は“口”」:「口に入れる商品(食べ物)」
※ハンバーガーもこの法則に従った商品
「とっておきの商品は“通貨”」:数字に基づき、「売り」から入る為替
具体的に見ていきましょう。
「第一の商品は“女”」という内容は、男性はお金を稼ぎ、女性はそのお金を使うということです。百貨店やショッピングセンターのお店を見ても、女性関連の商品が大半で、男性商品は一部ですね。
藤田さんも、藤田商店では、女性関連のハンドバックなどの取り扱いを中心にして、経営をしていたと書かれています。また、男性関連商品は、女性と比較すると10倍は難しい。少し商才が優れている者なら、女性商品を販売すればすぐに頭角を表すと言っているほど、この法則は強いと言えるでしょう。
「第二の商品は“口”」という内容は、次回の購入時期を示しているといえます。ハンバーガーと洋服で例えればイメージしやすいと思います。ハンバーガーは、次の日にはお腹からなくなるので、「また」購入する必要があります。一方、洋服は、次に購入は、次のシーズンや1年後かもしれません。このように、次も買う必要がある商品を“口”と表しています。
「とっておきの商品は、“通貨”」という内容は、今で言えばFXと捉えてください。当時は固定相場制から、円切り上げを話しており、日本政府は無知でユダヤ人に買い叩かれたという話が出ています。そんな中、藤田さんは「外貨準備高」の数値を客観的にみて、『これから“円高”に進む、「輸入事業(=円高なら有利)」に転換する』と、方針を定め、危機を乗り越えています。
③契約は必ず守れ
契約は信用であり、短期的に損失を被ったとしても、長期的に取引を行えば結果的に利益を生む。一度でも守れなければ、訴訟や今後の取引はなくなる。
藤田さんも、ユダヤ人との貿易で、製造業者の納期管理不足で納期に間に合わなくなった事がありました。納期遵守の契約を守るため、飛行機で届けたことで多額の輸送料を負担し損をしたものの、契約遵守により取引が継続し長期的に利益を生み出したという話があります。
その他
今回伝えた3つ以外にも、今まで学んできた内容が、「あっ!この本でも語っている」という内容がいくつかあったので、ピックアップしておきたいと思います。
・商人はまず売れ:②の通貨の話の延長線です。
・数字は決してウソはつかない:人の噂や、今の事業好調でなく、数字で将来を判断せよ。
・薄利多売はバカの商法、ユダヤの商法は「厚利多売」
※ハンバーガーもコスト削減で税引前利益で2割あるようにしている。
・税引前利益2割になるように!(マクドナルド商法)
[…] ・【書籍】ユダヤの商法(藤田田著) […]