今回は、FPや中小企業診断士の試験で頻出の「PER」についてお伝えします♬
あなたは、PERとPBRという言葉を聞いたことがありますか?
『聞いたことがあるよ、知っているよ』という方は知識が豊富な方です!
ただ、PERとPBRは一文字違うだけで、よく分からないという方も多いと思います。
今回は、「PER」に焦点を当てつつ、イメージ図を交えてお伝えしていきます♪
PER(株価収益率)とは
PER(ピーイーアール)は、「株価収益率」と言って、投資などで用いる言葉です。
PERは次の言葉の意味です。
- Price:株価
- Earnings:一株純利益
- Ratio:率
問題では「計算式」がよく出ますよね。
PERの計算式については、このようにPとEの間にスラッシュ(/)を入れると、分子・分母が間違えずに計算することができます。
投資などでは、同業他社と比較することで、今現在でこの株は割安か割高かを判断する指標になります。
PERの見るべき勘定科目
PERに似た言葉に、PBRがあります。
「E」と「B」の違いで、迷いがちですが、次の通り覚えてみてください。
- P「E」R:Earnings(利益)
- P「B」R:Book-value(純資産)
今回お伝えしているPER(株価収益率)をイメージ図で示すと次の通りになります。
損益計算書(P/L)の利益に着目します。
この利益(一株純利益)が、株価とどれほど差があるかを示す指標が「PER」です。
こちらもイメージで見るとこのようになります。
ちなみに、一株純利益をEPSと言います。
このEPSは、一般的に株価と比例しやすいです。
つまり業績が良い企業の株は上がりやすく、業績が悪化している企業の株は下がりやすいということです(言われてみればそうですよね)。
また、一部上場全銘柄(TOPIX)のPERは「15倍」と言われているので、その数字と照らし合わせても、簡易的に割安割高が把握することができますね。
具体例:トヨタ×日産
PERを用いた具体例を挙げたいと思います。
PERの数値は、同業種の企業間で比較することで、この企業の株価は「割安」「割高」かを表します。
今回は、自動車企業を取り上げてみます。※2021年11月末日時点
【比較】自動車企業
- トヨタ
- 日産
比較した結果がこの図の通りです。
日産と比較すると、トヨタのPERは11.5倍で割安ということが分かりました。
結論
PERは、株価の割安・割高を示す指標の一つです。
計算式で迷った場合は、「P」と「E」の間にスラッシュ(/)をつければ間違うことはありませんよ。
また、実際の投資では、企業との比較をすることで、今投資をしようと考えている株価が割安か割高かを判断することができます。
これからFPや中小企業診断士を学ばれる方に、「そういうだったんだ!」と思ってもらえる内容が一つでもあれば幸いです♪
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